MADE

 FOR

 THE

 LIVES

 AHEAD

アトリエこそ、ブランドの核心

私たちにとって、おそらくそれ以上に大切な原則がある。自社のアトリエを持つということだ。

Slack Jacketは、一見とてもシンプルに見えるかもしれない。しかしその控えめなシルエットの裏には、決して初歩的とはいえない技術的な精度、構造への理解、細部へのこだわりが隠されている。それは私たちの仕事そのものを体現している。シンプルに見えるからこそ、不正確さの逃げ場がどこにもない服なのだ。

だからこそ私たちは、Slack Jacketを極め、それを定義する基準を守るための自社アトリエを築いた。自分たちのチームが直接この服と向き合うことで、その技術をこの一着ならではの要件に集中させ、製作のあらゆる工程に目を配り、品質を妥協なく管理できる。ジャケットをつくる人々は、それがどう組み立てられるかだけでなく、なぜ一つひとつのディテールが重要なのかを理解している。

今後ブランドにどのような服が加わろうとも、Slack Jacketは私たちのものづくりの中心であり続ける。アトリエはこの専門性を軸に成り立っている。私たちは何でもつくる工場ではなく、他社に生産を委託することもない。私たちが取り組むのは、最もよく知るもの、すなわちSlack Jacketである。

小売店や他ブランドとのプライベートレーベルでの協業にも、同じ原則を適用している。こうした協業はSlack Jacketに限って行っており、すべての一着に同じ深い知識、技術的な一貫性、細部へのこだわりを注ぐことができる。

私たちにとってアトリエを持つことは、単に生産を管理するということではない。服を内側から理解し、そのものづくりの知識を生かし続け、これほど自然体に見えるジャケットを、それにふさわしい精度で仕立てるという約束なのだ。

自分たちの技を、未来へ

私たちにとってクラフトマンシップとは、服の最終的な見た目だけを指すものではない。それは、つくり方を知っているということだ。パターン、裁断から縫製、仕上げ、プレス、洗い、染めに至るまで、服が完成すると見えなくなる小さな判断のすべてを含めて。

これらの工程を自社のアトリエの手元に置くことで、私たちは自分たちのものと言える知識を育て続けることができる。目指しているのは、今日のコレクションをつくることだけではなく、それをつくるための知識が明日も生き残るようにすることだ。

だからこそ私たちは、自社の製造能力を育て、維持することを何より重視している。技術が受け継がれ、新しい一着が前の一着から学んだことを生かせるように。やがてアトリエは、単に注文をこなす場所ではなく、積み重ねた知識の宝庫となるはずだ。

個性を帯びていく服を信じて

だからこそ、経年変化は私たちにとってとても重要だ。

服は、箱から出したときに完成するとは考えていない。それは始まりにすぎない。最初の段階は私たちのもの、その先は着る人のものだ。

時とともに生地は柔らかくなり、色は移ろい、エッジにはあたりが出て、表面には動きが記録され、服は身体になじんでいく。やがて服は記憶をまとう。私たちが着想を得ているワークウェアやミリタリーウェアを見れば、それはとりわけ明らかだ。今日私たちが惹かれるヴィンテージの名品は、まっさらだから美しいのではない。生きてきたからこそ美しいのだ。

色褪せたジャケット、擦り切れたポケット、繕われた縫い目、くたっとした襟。それらはすべて、服の人生について何かを語ってくれる。その痕跡は欠点ではない。証なのだ。

街へ、そしてその先へ

Atlas & Geigerはアウトドアギアのブランドではなく、文字どおりの探検のための服をデザインしているわけでもない。それでも私たちは、探検の精神は日々の暮らしの中にも存在しうると信じている。

飛行士や登山家、探検家にとって服を役立つものにしていた資質は、街を行き交う人にとっても価値をもつ。耐久性、適応力、快適さ、機能性、信頼性。そして、どこかへ向かおうとする意志。

私たちの服は日常のためのものだが、日常の中に閉じ込めたくはない。旅に出られること、さまざまな環境で着られること、季節ではなく何年にもわたって持ち主に寄り添えること。

街へ、そしてその先へ。

これからの人生のために

それが、私たちにとってのAtlas & Geigerの意味だ。

新品に見えることが最大の美点であるような服をつくることに、私たちは興味がない。私たちがつくりたいのは、それ以上の何かになれることを最大の美点とする服だ。着込まれ、なじみ、自分のものとなり、いつか受け継がれていく服。

かつての名品の多くは、ひとつのシンプルな理解のもとにつくられていた。それを着る人には、生きるべき人生がある。果たすべき仕事、行くべき場所、出るべき旅がある。私たちはその理解を大切にしたい。

私たちの服は歴史を背負っているが、過去にとどまるためのものではない。今のために、そして何よりも、これからの人生のためにつくられている。